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つなぎの打線、本領発揮 日本が4強へ王手
最速164キロという驚異的な数字が独り歩きしていたキューバの左腕投手、チャプマン。だが、21歳の才能に頼った荒い投球は、日本打線にとって絶好のえじきだった。
日本ベンチの指示は単純明快。「勢いのある高めの直球を捨てて、低めを打て」。青木の第1打席で160キロの球速が表示されたが、それとてあわや死球の荒れ球。冷静にボール球を見極め、二回までに3四球。そして三回に3単打で満塁と攻め、あっさりとマウンドから引きずり降ろした。
2番手投手の暴投で1点を先制し、さらに青木の右前打と村田の犠飛で3−0。主導権を握った原監督は「ジャパンらしく、全員でつないで3点を取れた」としてやったり。12安打のうち11本が単打。内野ゴロや犠打も織り交ぜ、着実に走者を本塁へ迎え入れた。
各選手が打席で見せる粘りの姿勢も、イヤらしさそのもの。象徴的なのは青木だ。特に第3打席は一ゴロに倒れたが、12球も粘った。意識は常に「何とか塁に出たい」。大リーグには「3番最強説」もある。長打力のある選手が入る打順の青木がこの姿勢ゆえに、打線が面白いようにつながっていく。
「スモール・ベースボール」で世界を席巻した前回大会から3年。エース松坂の好投とがっちりとかみあった不変の攻撃スタイルで、「侍ジャパン」が準決勝進出に王手をかけた。
(yahoo!ニュースより)
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