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公示地価 下落率ベスト10に9地点 名古屋にトヨタショック
国土交通省が23日発表した公示地価で、名古屋市は、全国の商業地の下落率上位ベスト10に9地点が入り、土地価格にもトヨタショックが広がっていることが浮き彫りになった。
ここ数年、名古屋圏の経済は、トヨタの好決算を背景に好景気に沸いた。不動産投資ファンドなどが相次いで名古屋圏に積極投資し、不動産投資ブームも起きた。
公示地価で、名古屋圏の商業地の地価上昇率は、2007年が7.8%、08年が8.4%という高い伸びを記録した。地価の上昇ピッチが急だっただけに、今回は、買い手不在の中で、下落スピードにも拍車がかかった格好だ。不動産業界の関係者の間では、「トヨタの業績悪化による影響が出るのはむしろこれからだ」(不動産会社幹部)と懸念する声も強い。
さらに、「地価は今後40%程度下がり、05年の水準まで下落する公算が大きい」(石沢卓志・みずほ証券チーフ不動産アナリスト)との厳しい分析もある。
名古屋市内の今後の地価動向は、今後のトヨタの業績に大きく左右される。
(yahoo!ニュースより)
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