女性モデルそっくりのロボット開発、人間のような感情表現 (2010/04/04)
大阪大学の石黒宏教授と国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町)は4月3日、実在の女性そっくりの姿で、表情を遠隔操作できるヒト型ロボット「ジェミノイドF」を大阪市内で発表した。ジェミノイドFはサンリオ子会社のロボットメーカー「ココロ」(東京都羽村市)が製造し、約1000万円で5月に販売される。
ロボットは、20代の女性の容姿を再現し、座った状態の高さが140センチメートル、重さが30キログラム。ロボットは12個の駆動装置を空気圧で動かして表情を作っている。手足は動かないが、目、口、まゆ、首など9カ所が動く。パソコン上の操作で、笑う、怒る、悲しむなどの表情を作れ、操作する人の音声を再現して対話もできる。
開発者らは「これまでの実験データから、患者が医者に問診を受けるとき、ロボットがうなずいたり、ほほ笑みかけたりすることで、患者の精神安定につながることが分かっている」とし、病院や博物館など実生活での活用に期待していると述べた。
(サーチナ)